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日本人看護師が教授する看護英語コミュニケーション講座レポート(第1回)

Chapter 3:Patient Profile (患者のプロフィール)

今回は、看護師資格を有する日本人教師の小口先生が担当する「看護英語コミュニケーション講座T」のレッスンをレポートします。
この講座は、看護師の皆さんが遭遇する実際の医療現場を想定し、基本的な語彙や英語表現を習得することを目的としています。 レッスンでは、IPEC看護英語オリジナルテキスト 「Nursing English in Action」を使用します。 今回のレッスンの内容は、患者に診療申込書を記入してもらうまでのやりとりを扱っている、「Chapter 3: Patient Profile (第3章:患者のプロフィール)」です。この章は大切な内容のため前半・後半2回に分けてレッスンを行っており、今回は後半です。

ウォーミングアップ・復習

先生と受講生の皆さんとの近況報告からレッスンがスタートしました。次に前回(第5回)のレッスンで学んだ語彙の復習ミニテストと今回(第6回)のロールプレイで使う診療申込書の記入に関する語彙や表現方法の確認をしました。例えば、「住所の聞き方と答え方」「旅行者なのか居住者なのか」「電話番号の聞き方と答え方」などは、一見簡単そうに思えますが、意外と聞き取りにくい内容ですよね。また、アルファベットの聞き間違いを防ぐために、アルファベットを「V for victory(victoryのV)」といったような言い方もおさらいしました。この他、実際に言ってしまいがちな間違ったフレーズや医療現場で使うべき言い方など、看護師ならではの視点での指導が入ります。一般的な英会話では学べない看護の専門性を活かした内容です。

前回の質問への回答 (Q&A)

Q&A 1
受講生:複数回、離婚していた場合、その配偶者(例えばご主人)」については、『ex,ex-husband』のように、 『ex』は複数重ねて良いものですか?

講師:意味は分かるとは思いますが、ちょっと不自然ですね。通常は、『最初の(1回目の)』や『2回目の』 というように『my first husband』『my second husband』のように説明します。

Q&A 2
受講生:数字の0は、『ゼロ』 と『オウ』どちらの言い方が良いですか?

講師:アメリカ英語だと、『ゼロ』が多いように思いますが、イギリス英語だと『オウ』と言われていることがあります。 住所や電話番号の聞き取り間違いを防ぐため
には、『ゼロ』とはっきり発音する方がお互いのために
良いと思います。

レッスンスタート

リスニング練習:
テキストの附属リスニングCDと別冊スクリプトを活用します。リスニングCDには、「患者」と「看護師」のダイアログが豊富に収められています。
  1. 別冊スクリプトをもとに、「患者」と「看護師」のパートにわかれ、読み上げ練習
  2. リスニングCDを聞いて、ダイアログの内容を書き取る練習(ディクテーション)
  3. その他、リスニング問題に取り組む

ダイアログ(対話例)で扱われている語彙や表現は基本的なものですが、ネイティヴの発音の聞き取りやナチュラルスピードについていくことは、やはり難しいようでした。例えば、「I don’t have much cash on me.(現金はそんなに持っていない)」 ですが、文章で見ると知っている単語がほとんどです。しかし、「on me」という表現にはあまり馴染みがなく聞き取りにくかったようでした。その後、繰り返しダイアログを聞き取ることで、ほぼ書き取れるようになっていました。

休憩・レッスン後半スタート

リーディング練習:
テキストのリーディング問題を活用します。
  1. 読解力向上のためにリーディング問題の文章を一文ずつ訳す
  2. 主要な表現方法をホワイトボードに書き出し、スペルや文法の確認
ここまで、「聞く・読む・書く」をバランスよく網羅された内容の濃いレッスンでした。
スピーキング練習:
校内を病院に見立て、「患者役」と「看護師役」に分かれ、実践的なロールプレイ を行います。
  1. 「看護師」は病院受付(当協会の受付エリア)で、「患者」に挨拶
  2. 「主訴」を聞き、それをもとに「診療科(教室)」へ案内
  3. 診療科で「診療申込書」の記入のために患者から「プロフィール」を聞き取る
  4. 最後に、いつもは日本語で行っている新規患者の「申し送り」を英語で行う

ロールプレイ(患者に挨拶し主訴を聞く)
このロールプレイは、第1回〜5回までのレッスンで学習したことを活かした実践的な内容でした。受講生の皆さんは、いつも看護師として日本語で行っていることですが、英語で行うことは、想像以上に難しそうでした。

ロールプレイ中に表現が思い出せなくなったり、動きが止まったりしていましたが、小口先生の丁寧なアシストを受けて、受講生の皆さんは四苦八苦しながらもゴールまでやりきっていました。
実際の医療現場のシチュエーションに即したロールプレイをたくさん行うことで、学んだ知識を実践につなげていく、小口先生の練習方法は、翌日の業務ですぐ活かし、応用できる内容だと思いました。

レッスンの総まとめ


申送りの練習

受講生は、教室に戻り、ロールプレイの振り返りとこの章の総まとめを行って、自分の出来ているところ、復習の必要なところなど、しっかり把握できたようです。
例えば、自分が患者から聞き取りをする時と看護師の申送りをする時の表現や文法の違い(二人称『You』と三人称『he/she』)などについて、振り返りが出来ていました。レッスン終了後も受講生の皆さんは、勤務先でおきた「外国人患者の長い名前を、リストバンドや検査伝票にどのように記載したら良いのか」など、看護英語についての話が続いていました。
最後に、講師より次回のレッスン概要、予習、宿題についての説明があり、レッスンは終了となりました。

レッスン終了後の感想

IPEC看護英語コミュニケーション講座は、看護師の方々が日々行っている看護業務のシチュエーションに対応できる、基本的な英語表現や語彙などを学び、ロールプレイを多く取り入れながらスピーキングの練習ができる実践的な内容だと思いました。講師は看護師の経験があるので、看護の専門的な内容も気軽に質問ができる雰囲気でした。また、受講生の多くは看護師、助産師、医療従事者の方々ですので、看護英語の学習のみならず、患者と対面する中で生じる疑問に対しても意見交換ができることは、この講座に通学するメリットのひとつだと思いました。
受講生の皆さん、英語が話せる看護師としてますます活躍してください!
Invest in your future!